Yin yoga / 陰ヨガとは

陰陽と言う言葉を聞いたことはあると思います。 陰ヨガは陰陽の陰のことです。


陽は良くて、陰は良くないという捉え方をされることがありますが、陰陽に善悪ありません。
宇宙のありとあらゆる事物を陰と陽に分類することができ、両方存在することで私たちはこの世界に存在できます。

陽は、男性、太陽、火、夏、昼、明るい、動物、動くものなど
陰は、女性、月、水、冬、夜、暗い、植物、静寂など


現代人は多くの人が毎日忙しい日々を過ごしています。

仕事、残業、会社の飲み会、家事、育児、友達との時間、家族との時間、趣味…
そして、ITの普及によりスマートフォンやSNSからたくさんの情報に晒され、 不必要な情報に感情を振り回されたり、頭の中が常に忙しい状態になるでしょう。
要するに「陽」の状態であることがとても多いのです。
「陽」の状態が多すぎると、交感神経が働いている状態にあり、仕事を終え、陽が沈むとともに本来であれば副交感神経にスイッチされ、ゆっくりリラックスそしてぐっすりと眠る。。。という人間としての健やかなサイクルになりにくくなります。
うまく副交感神経に切り替わらないと、眠りが浅い。何度も起きる。朝起きても疲れが取れていない。
イライラする。メンタルが不安定になるなど、いろんな症状が出てくることもあります。

現代を生きる私たちには、「陰」でいることがとても少ない状況です。

そのことに気づき始めた人が少しずつ増え、今、陰ヨガを行う人が増えてきています。

【陰ヨガの特徴】

陰ヨガは、立位のポーズがなく、座位か寝ている状態で行う優しいポーズがほとんどのヨガです。
そのポーズを3~5分ポーズをキープします。
陰ヨガは筋力を脱力し筋膜や靭帯に働きかけます。
更には筋膜の間を流れる経絡(気血水の通り道と中医学では考えます)にもアプローチし、五臓を整えます。陰という静けさの中で、自分の内側から溢れてくる身体や心の声に耳を傾け、 毎日忙しく動く脳や心のスピードを緩めていきます。
「何もしない」「静けさの中にいる」「頑張らない」ということをぜひ感じてみて下さい。

私が、初めて陰ヨガを受けた時、全く興味も湧かず、何のためにしているのかも理解できませんでした。
それから10年以上の月日が流れ、勉強のためと陰ヨガのレッスンを受ける機会がありました。
眠っているのか起きているのか判らない微睡の中、満たされていると思っていた心に、
寂しさがあることに気づき、涙が溢れました。

その頃の私は、スケジュールが空いているのが嫌で、仕事以外は美味しいお料理やお酒と友達と過ごすことがほとんどでした。
陰ヨガで静かにいることで、心にぽっかり空いた寂しさという穴を忙しさで埋めていたことに気づきました。
それからは、その寂しさと向き合い、どう過ごすのか、どう在るのが自分にとって本当に幸せなことなのか、
心に耳を傾け過ごすようになりました。

私が感じた陰ヨガ

そらとうみで行うヨガは陰ヨガが中心です。
そして、レッスンでは、身体の使い方をはもちろんですが、一番は感覚に意識を向ける、ということをお伝えしています。
陰ヨガとは、陰陽五行からくる陰で、静かにいる、静止、静寂でいるということです。
筋力を脱力し、3~5分間ポーズをキープします。
そうすることで筋膜や靭帯に働きかけます。
一つのポーズで静かにいることで、

身体にどんな感覚があるのか。
心は何を感じているのか。
外側に向いている意識を内側へと向けていきます。
少しずつ静かにいれる時間が長くなり、心地よさへと変化します。
続けていくと心奥深くに眠っていた想いが湧いてくるのを感じることもあるでしょう。
その想いは大切に感じてあげてください。
それはあなたがあなたらしく生きるためにとても大切なものです。
今は、たくさん予定が入るのが嫌になり、スケジュールを立てる時は、まずは休みから確保するようになりました。
週に1回はどこにも行かず、家でのんびり過ごしています。
現代社会で生きる私たちは、陽の状態でいることがとても多いです。
少しずつでもいいので陰でいることを生活に取り入れてみてください。
きっと、からだがほぐれ、こころがほぐれていくのを感じると思います。
いろんなこわばりが解けてほぐれ、本物のあなたに会えたその時、今よりさらに豊かで温かい世界が広がるでしょう。


【こんな方におススメ!】

☑ヨガが初めて

☑身体がかたくて不安

☑運動が苦手

☑肩こりや腰痛がある

☑イライラしがち

☑リラックスしたい

☑シニアの方

【陰ヨガの歴史】

陰ヨガの元になるチャクラ・経絡理論を提案された本山博博士。略歴は以下の通りです。
1951年 – 東京文理科大学(現筑波大学)哲学科卒業
1956年 – 東京文理科大学大学院博士課程修了
1962年 – 文学博士(哲学、生理心理学)。
1969年〜70年 – インド、アンドラ大学大学院客員教授(超心理学、生理心理学)
1976年 – インド、ヨーガ・ビハールスクール(スワミ・サッチャナンダ主宰)顧問。
1977年 – イタリア学士院アカデミア・チベリナ正会員
1979年 – アメリカ、オーハイ大学客員教授
1996年 – J.B.ライン博士誕生百年記念賞受賞

【創始者】

Paul Grilley(ポール・グリレィ)

陰ヨガの考案者であるボール・グリレィ氏の略歴です。
Paul Grilley has been teaching Yoga since 1980 and his special interest is the teaching of Anatomy.
He practices Yoga postures in the style of Paulie Zink and patterns his philosophy on the writings and researches of Dr. Hiroshi Motoyama —a Yogi and scientist from Tokyo, Japan.
This philosophy integrates the Taoist Meridian and Acupuncture theories of China with the Yogic and Tantric theories of India. Paul lives in Ashland, Oregon with his wife Suzee.

【陰ヨガを受けたお客様の感想】

普段から、身体の力を抜いてゆるめるということがとても苦手なんです。
陰ヨガは自分にとってとても必要だなぁと思いました。
陰ヨガをすることで、どこが力んでいて、どうすると力が抜けるのか、身体に意識を向けて過ごすことができたし、何よりとても心地よくリラックスできました。

体験レッスン

場所は高宮駅から徒歩5分ほど、閑静な住宅街にある古民家でレッスンを行っております。
​少人数でのレッスンになりますので、初めての方でも安心してご参加頂けます。