疲れを感じるメカニズム
仕事で忙しい日々が続くと、疲れが顔や動作に自然と出てきます。
商談などで悪い印象を与える恐れがあるだけでなく、能力がどんなにあっても疲れを残したままでは仕事の効率は上がらないでしょう。
疲労には大きく3種類あると言われており、精神的なもの、肉体的なもの、神経的なもの、です。
■精神的な疲れ
精神的な疲れには目の前のことに集中できない「心ここにあらず」の状態が続くことが原因。
人は、過去のことを考えると後悔、未来のことを考える時は不安な思考が多くなりがちです。
自己嫌悪に陥ってしまい、その状態が続くことで精神が疲弊してしまいます。
この状態を解消するためには、思考を意識的に停止する時間が必要です。
効率的に仕事をする人の多くは、日常的に思考を止め、目の前のことに集中できる状態を作り出しています。それが瞑想です。
スマートフォンやテレビから離れるだけでも、思考を止める時間が生まれ、日々の精神的な疲れを緩和できると言われています。
海外の企業では、瞑想の研修が取り入れられるなど、目の前のことに集中するスキルを身に着けるための取り組みも浸透しています。
■神経的な疲れは、眼や耳、脳などのこと
デスクワークなどで視神経や脳が緊張した状態が続くことによって起こる、頭の疲れです。
昼休みに、数十分横になって休むだけで、神経と内臓の疲れを取ることができると言われています。
そして、自律神経は、ストレスに対して敏感に反応します。ストレスは自律神経を刺激し、身体を常に緊張状態にさせます。すると、自律神経をコントロールしている脳に負荷がかかり、脳は大量の血液と酸素を欲し、酸素消費量が増加します。
それに反応して活性酸素が大量に発生し、体内の神経細胞が傷つくのです。 これによりパフォーマンスが低下、これがストレスが疲労につながるメカニズムなのです。
■その他の要因
他には、気温、騒音、紫外線などの環境的要因や、過度なアルコールやたばこなどの化学的要因も考えられます。